く り ちゃ ん の 写 真 ギャ ラ リ ー 第八集 2004
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◎今回の展示作品は上の3枚を除いて何らかのレタッチを加えたものばかりです。
10年ほど前、南仏で一週間テニス大会に参加したことがありました。一日に1・2試合すればよいという優雅な大会でした。テニスの合間にはレンタカーを駆って近郷をドライブし写真撮影を楽しみました。ポン・デュ・ガールへ着いたときは生憎の曇り空、あまり良い写真は撮れませんでした。それでも2000年も前に造られた巨大な石造りの橋の印象が余りに強かったのでこのホームページ第一集(No.1 G-8)に一枚掲載しています。
最近画像レタッチをやるようになって、このポン・デュ・ガールの曇り空の色だけでも変えて見たらどうなるだろうと思って作った写真をこのページに掲載しています(G-75,G-76)。一枚は晴れた青空にもう一枚は夕焼け空に変えて見ました。同様に朝5時起きして撮影したモン・サン・ミシェルの朝の風景(No.1
G-6)も曇天で朝焼けが見られなかったのでレタッチで朝焼けの感じを出して見ました(G-73)。
このような画像レタッチを最初のころは半分「後ろめたさ」を感じながらやっていたのですが、考えて見れば50年前白黒写真の、30年前カラー写真(ネガ・ポジ共)の自家現像を始めたころから写真は実際に撮ることの出来ない「写真」を、覆い焼き、二重焼き、合成、ソラリゼーションさらにはフィルターによるカラー変更や特殊レンズの使用などの手法を駆使して作成して来ました。これらのことがパソコン、スキャナー、デジカメ、画像レタッチソフトなどの出現でより自由自在に出来るようになっただけのことなのだと思い当たり、最近では肯定的に考えるようになりました。
今回の第八集では前述の作品以外にも多数のレタッチ写真を掲載しています。一目でレタッチ作品だと分かるものもあればどこをどういう風にレタッチしてあるのか自分でも分からなくなってしまった作品も多くあります。
画像レタッチの普及で写真の可能性は今後ますます広がって行くものと考えています。これからも写真レタッチに躊躇することなく前向きに挑戦して行きたいと考えています。下の方にいくつかの写真について少し解説を加えました。
日本の風景 8
N-169 N-170 N-171 N-172
N-173 N-174
N-175 N-176 N-177 N-178
N-179 N-180
N-181 N-182 N-183 N-184
N-185 N-186
N-187 N-188 N-189 N-190 N-191
N-192
N-193 N-194 N-195 N-196 N-197
N-198
N-199 N-200 N-201 N-202
N-203 N-204
N-205 N-206 N-207 N-208 N-209 N-210
N-211 N-212 N-213 N-214
N-215 N-216
外国の風景 6
G-73 G-74 G-75 G-76 G-7 7
G-78
人物スナップ等 3
J-19 J-20 J-21 J-22
J-23 J-24
J-25 J-26 J-27 J-28 J-29 J-30
レタッチ画像の解説
N-172:ひまわりの花を10%程度増やしました。しかし同じ写真から移植すると不自然になるので同時に撮影した別のショットの花を移植しました。
N-176:前のN-172とは逆に他の数艘のヨットを消しました。
N-181:花火はレタッチの対象に適しています。いくつかの花火と背景を合成しました。初期の作品なので良い加減だった作品の例です。
N-196:蜂とコスモスとバックの3枚を別々に撮影して合成しました。実際にこのような写真を撮るには長い時間と根気が必要です。この写真は朝の出勤途上のわずか20分程度の間に大急ぎで撮りました。
N-206:上の滝、下の滝、黒犬の3枚の写真を合成しました。二つの滝はほぼ同時刻に同じ場所で撮影したものですが犬は別の日に撮影したものです。
N-207:都会の真ん中を車で走行中に撮影しました。当然電線、電柱、建物などが入りますがこれらを全部消してしまいました。
N-213:太陽が当たった所と日陰の部分の明暗の差がひどすぎたので右上の明るい部分と左下の暗い部分を別々に明度とコントラスト調節をして両者を合成して作りました。レタッチ作業だけに数時間を要しました。
N-216:これ迄なら同じカメラで時間をおいて二重撮影する所ですがレタッチを使えば夕方の空と夜の山を合成するのは非常に簡単です。
J-19,J-20:ほぼ同時に撮影した2枚ですが背景を変えて見ました。J-19の背景が本物のように見えますが実はどちらもバックは合成です。
その他殆ど全ての写真になんらかのレタッチを加えています。
レタッチするようになって困ることの一つは、レタッチしたことを忘れて「ああこれはましな作品だ」と思ってよく調べないで元のポジ(デジカメでない写真もたまには撮ります)を雑誌などに送ってしまい、ポジ通りに印刷されてとんでもない写真になってしまうことがままあることです。
作者プロフィール EXIT