今回も前回につづいてびわ湖湖北西岸の生水(しょうず)の郷と呼ばれる針江の森の景観です。
針江地区は170世帯が暮らす集落ですが、生活用水の全てに比良山系から湧き出る豊富で良質な伏流水が利用されています。年中12℃前後の軟水となって家々に湧きだす生水は各家庭で使われた後、コイ、オイカワ、タナゴ、ヨシノボリ、サワガニ、カワエビ、アユなどの豊富な淡水魚による浄化作用を経て、びわ湖に注ぎます。
水が豊富なため、針江地区を囲むようにして美しい森と上流のない川が見られます。上流がないということは川の源流が全て山からしみ出る伏流によるものだからです。
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