フォトエッセイ 残像の記録 23



チューリップ

 世界中で愛され親しまれている花、チューリップの原産地はトルコで、16世紀にオランダに渡り、17世紀のオランダに、珍しい球根1個が多数の豪邸と交換されるという「チューリップ狂の時代」をもたらしました。

 オランダの高価な球根をイギリス人がタマネギと間違えて食べてしまったという逸話もあります。日本には1863年にフランスから入って来ました。

 メイン写真は小生がよく利用する国道1号線沿いのSS喫茶の前庭で撮影しました。背景に見えるのはひいきのガソリンスタンドです。

 植物にとっては排気ガスにさらされ、良い環境ではないのですが、花好きのマダム姉妹がいろいろな花を年中絶やすこと無く美しく育んで居られます。植物園などで多数見られる花はよく見ると傷ものが多いのですが、ここで育てられた花には殆ど傷がありません。

 チューリップには花がすぼまって咲くもの(HP版から見られます)、花弁がやや開いた状態で咲くもの、花弁が反り返るようになって咲くものなどがあります。

 2枚目の写真は京都植物園で撮影したものです。下の写真はオランダの巨大なチューリップ畑です。富山県や新潟県でもこれほど広大な風景はなかなか見られません。

 チューリップに香りがないのをご存じですか?ドイツの詩人プラーテンは、こんなに美しい花に香りを与えると他の花が悲しむと考えた神様が香りを取り上げたと詠いました。

                                     栗原 眞純   随筆集目次へ
                    

                                                 
    

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